糸巻文庫

古代人の声をカタチにして、あなたに届けます

里帰り

車で3分、長男を連れて実家で昼ごはん。

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60代も半ばを過ぎてきた両親と

何気ない時間にも

近ごろは感謝を感じます。

 

実家にいた数時間のうち

父はうちの長男に

「卒業式はどうなったの?」と3回たずね

「将来なにしたい?」と2回聞いていました。

 

認知症との診断を受けています。

見た目がまだ若いだけに切ないものがありますが

私は淡々と受け止め

症状まるごと、じいじだから。

と思って接しています。

 

母がひとりで何もかもを背負って大変そうです。

元々、自閉スペクトラムの傾向を持つ父。

そこに認知症が加わり

乳幼児を育てるよりもはるかな苦悩があるようです。

 

家族が新しいステージに入ってきています。

ほぼ私が生まれた時からずっと

母の、父に対する嘆きが止んだことはありませんでした。

そのことから幼い私が受けた余波はそうとうなものでしたが

今、その波はどこか遠くへ吸収されて

静まりかえっています。

つまり、消えているのです。

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今年のお正月、実家のトイレの壁に見つけたポストカード。

クリスマスに母が友人から贈られたものだそう。

「お母さんの好きなものがぜんぶあるんよ。」と嬉しそうでした。

 

私が直接母に何かをしなくても、知らないところで母の喜びを増やしてくださる方がいる

 

それは私にとっても嬉しい贈り物でした。

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今、父へできることを考えています。

母の絶望を和らげるすべを考えています。

 

子どもの光は本当につよい、

これは灰色な気持ちで幼少期思春期を過ごしてきた自分だからこそ思うことです。

 

親のグレーは、子に伝染しません。

 

(元はといえばその親でさえも、

誰も、グレーではなく透明なはずなのだけど)

 

親にも何にも、子どもの持ってる光は毒されることはない、

私は私の光のまま、病を持つ親と向き合っていけたらと思っています。

何か相手に届くものがあるかどうかすら、興味がないと言いきれます。

 

40代、たくましく成長中な自分、いいぞ、と思える誕生日となりました。