糸巻文庫

古代人の声をカタチにして、あなたに届けます

勝手に刺繍キット

ギフトのラッピング材がとても可愛くて

何かに再利用したくなるとき、あると思います。

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この糸と布がラッピングの一部として手元に現れたとき

【縫わなくちゃ。縫いたい!】

と思いました。

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去年、

【名付け祝いや節句祝いに向けた書を制作するならば

和紙に背守り刺繍を刺したものを添えてお渡ししたい】

(架空の商売と架空のお客様、です 笑)

と考えつつ用意していた本。

 

試し縫いするなら今だ、とひらめき

実行してみました。

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薄紙に図案を転写して

ドットポイントに目打ちで穴を開けます。

穴の部分を布に転写して

穴から穴へと直線で糸をつないでいくだけの工程です。

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布端を均等になるよう始末して

四隅に模様を配置してみました。

 

以下、著者の堀川波さんによる模様の解説です。

 

■結び文

“むす“は命の誕生をあらわす言葉。

新しい縁を結ぶ意味も。

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■帆掛け船

よいことは遠くからやってくる。
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■兎

月の使いである兎が“ツキ“を呼んでくれます。

 

マーカーが思ったよりもにじんでしまったのが残念。

(裁縫用の消えるペンを買いに行く前に作り始めてしまった、、)

でも兎の耳の部分に糸の1番太いところが当たり、

ふわふわ耳になったところはお気に入り。

これ全部1本の糸だなんてすごいですよね♡

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■籠目

魔物をにらむといわれています。
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母親が生まれたばかりの子どもの命を守るために、産着の背中に縫い込んだ魔除けのしるし、「背守り」。

わが子を思う母の祈りの手仕事、こんなことが日常的に為されていた時代の精神性の豊かさを垣間見せてくれます。

日本語の奥深さと、模様の持つパワーが合わさった、究極の「お守り」だと感じます。

 

頂いた麻布がとても清らかな風合いで、

糸は藍染めでしょうか、染めむらやネップの強弱が味になってて、麻布との相性がばっちり。

 

…縫ってる途中の予感は的中しました。

2本あった糸の、トータルの長さが

ちょうど丸々この4つの刺繍を終えるための長さと一致していました。

さいごに1cmくらいしか余り糸が出なかった奇跡。

 

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何かの敷物にしてもよいし、

4分割してそれぞれを額装したり

何かに仕立てたりしても可愛いかな?

 

背守り第一歩を踏み出せて楽しかったです。

いざなってくれた、糸と布のご縁に深い敬意を表します。